T様邸 堺市
クライアントのこだわり
- 重厚な建物・外構をご希望で、斬新なデザインは全く不要で、奇をてらったことはNGの設計を目指しました。建築設計の王道をいく間取り・外観に方針を決めていました。
- 南側に玄関ドアを向けること、鬼門・裏鬼門・井戸の跡には気を使われており、しきたり・家相・風水を考慮した家づくりをしました。
- お母様の介護を視野に入れた家づくりです。
- 風呂に関してはユニットバスでは最大サイズで、ジャグジーがあること。
- お母さまがリビングに居ながらにして、外来者の映像での把握ができ、施錠・開錠も行えるセキュリティお万全にすること。
外観のこだわり
- 屋根は洋瓦、特に外観からでは見えませんが、軒裏にこだわっています。軒天は建物の真下に入り、見上げないとわかりません。隠された『粋』を求めました。
- 外壁、塀は総タイル張り、アプローチ~玄関までの外壁は石張りです。
- 駐車場の土間仕上げは、コンクリートではなく、乱形の石張りで模様を付けました。
- 和室からの視線の先には坪庭を設け、門扉から入ったときに、チラッと見えます。
- 当初、太陽光発電を掲載のご希望でしたが、せっかくの屋根に穴を開けて美観を損なうことについて、討議した結果取り止めとしました。
内観のこだわり
- お母さまのお体を第一に考え、ヒートショックをなくすため、断熱効果を最大限に上げ、ホール・廊下・トイレを含む全館床暖房にしました。
- 玄関部分をゆったりさせるため、玄関4帖+ホール4帖+土間収納3帖+吹抜けとし更に吹抜け+2階ホール+階段吹抜けに一体感を持たせて、開放感を演出しました。
- 階段の蹴上げを小さくし、中二階に踊り場を設けて、上がり降りの負担を軽減し、万一、車椅子の利用に対応を考え、ホームエレベーターを併設しました。
- 階段の吹抜けを囲むように、2階ホールと階段を配置し、手摺壁はクラシックに無垢のくり棒で仕上げて、重厚感と共に開放感を求めました。
- 和室に関しては、二間続きで格式のあるように書院・床の間・仏間・押入と定石通りにし、入り口の引き違い戸は、ガラス入りの無垢の扉にすることによって、廊下側からは洋風に、和室側からは少しモダンな雰囲気にしました。
- 内障子、欄間にはデザイン的に気の利かした組み方を採用しました。
物件概要
- 竣工 2019年
- 建物構造 木造2階